TeXtools

TeX原稿の差分
冊子印刷のためのページ入れ替え
Postscriptをpicture環境に
ラスター画像変換
ベクタグラフィック
CDカバー
図に数式を入れる
fragmaster
AdobeReader
CSVファイルから作表
FirefoxからCTANを検索
MetaPost支援ツール
meper
MFpic
TeX原稿をHTML化
語数を数える
TeX原稿のコンパイルを自動化
automake
mk
make_latex
latex-make
rake4latex

他のページ:TeXpackages LaTeX2e

TeX原稿の差分

TeX原稿の差分をTeX化する。

編集前(tmp1.tex) 編集後(tmp2.tex)

左右を見比べてみても、どこが編集されたのか分かりにくい。TeX原稿の差分をとる texdiff を使う。これはPerlで書かれており、内部的に wdiff コマンドを使う。もし、 wdiff がシステムに入っていなければ別途インストールする必要がある。Ubuntuの場合はwdiffパッケージをインストールすれば、 wdiff コマンドが使えるようになる。

$ perl texdiff tmp1.tex tmp2.tex diff.tex

diff.texは次のようになった。

diff.texは省略可能で、省略した場合はdiff.texという名前になる。日本語を試したところ、スペースで区切られた単語であることが前提のようで、文章が丸ごと消去・追加になり役に立たない。

冊子印刷のためのページ入れ替え

週刊誌のように、紙を重ねて、中央の折り目をホッチキスで止めればよい状態に、ページを入れ替える。 別刷りのコピーによさげ。

例えば、下記のソースでは、

\documentclass{jarticle}
\title{pdfbookのテスト}
\author{ふが}
\usepackage{midpage}
\usepackage{anyfontsize}
\def\bigfont{\fontsize{200pt}{200pt}\selectfont}
\newcommand{\hoge}{%
\begin{midpage}
\centerline{\bigfont\thepage}
\end{midpage}
\newpage
}
\begin{document}
\maketitle
\hoge\hoge\hoge\hoge\hoge\hoge\hoge\hoge
\end{document}

となる。これをpdfbookを使うと、

$ ./pdfbook -2 -pa3 tmp.pdf tmp1.pdf
./pdfbook: Generating output file now, please wait...

となる。A4を2ページ1枚のA3にして、ページを配置換えしている。これを両面印刷すれば、2枚のA3ができて、真ん中を縦に綴じると、冊子ができる。

Postscriptをpicture環境に

GaPFilLは、OpenOffice.org 3 Drawなどで描いたグラフィックをpict2eの形式に変換。要Perl。 PostScriptをpict2e形式に変換する。MacOSX用は別に用意されている。ebezier形式にも対応。 その実力は未知数(2009年8月18日)。

ラスター画像変換

ベクタグラフィック

- Jpgfdrawは、LaTeX2eユーザのためのベクタグラフィックを作成・加工するJAVAアプリケーション。

CDカバー

データ CD 用カバー作成プログラムcdcoverはTeXソースを吐く

$ cdcover -t "バックアップ" -s "2009年8月12日" -b "これは\nテストです" -l "左側です" -r "右側です" -c 2 -o /tmp/tmp.tex

改行は\nだとだめみたいだ。日本語は問題なし(isolatin1パッケージは外した)。CDラベルと思ったらカバーだった。最近CDケースは使わないな。

図に数式を入れる

古くから使われているpsfragは、図中のTeXコマンドを実行してその結果を図中に入れ込む機能や、指定した文字列をTeXコマンドに置き換える機能がある。psfragによる \psfrag コマンドは、dvips以外のdviwareに認識される可能性が低く、psfragの結果を確認したいときには、PostScript化する必要がある。

類似または拡張パッケージ

パッケージ 説明
auto-pst-pdf pst-pdfのラッパーだがpsfragの機能を有する
psfragger psfragの処理を独立して実行するwindowsアプリケーション
psfragx psfragの拡張

pdflatexはPostScript画像をサポートしないため、psfragは使えない。そのため、psfragと同様の機能をもつツールが開発された。

パッケージ 説明
fragmaster Using psfrag with PDFLaTeX.
pdfrack Use psfrag with PDFLaTeX.
pstool Support for psfrag within pdfLaTeX.
ps4pdf Use PostScript commands inside a pdfLaTeX document.

fragmaster

fragmaster.pl は、PSfrag相当の機能を有し、オリジナルのepsファイルから、数式などに置換したepsとpdfを作成する。

$ bboxx fragmaster01.eps
    Page:   llx   lly   urx   ury
       1      0    19   474   480
Document:     0    19   474   480

というepsがあったとすると、

図中のxを$x$に、yを$y = x ^2$と書き換えたい場合、

\psfrag{x}{$x$}
\psfrag{y}{$y = x^2$}

という内容で、fragmasterのコントロールファイルを作成する。ファイル名は、オリジナルのファイル名のベース部分に _mf を加えたものに固定されている。この例では、 fragmaster01.eps というファイル名なので、コントロールファイルは、 fragmaster_fm となる。 さららに、オリジナルの fragmaster01.epsfragmaster01_fm.eps という名前でコピーしておかなければならない。

$ perl fragmaster.pl fragmaster01.eps

とすると、`german.sty' not foundとエラーが出るものの、数式に置換されたfragmaster01.epsとfragmaster01.pdfが作成された。

AdobeReader

AcroReloadPDF.js をインストールすると、Alt+F Dで、Adobe Readerのリロードが可能になる。

CSVファイルから作表

csv2latexは、csvファイルまたはクリップボードのデータからTeX形式の表を作成するRubyスクリプト。MacOSXのみ対応。TeXShopの中からも使える。

FirefoxからCTANを検索

Firefoxの検索バーに、CTAN検索のプラグインを追加すると、便利に検索できる。 firefox_ctan_pluginsには、2種類の検索が用意されており、ctanOpenSearchDescription.xmlは、説明文を検索し、全文検索に近い。一方、ctanPackageNameOpenSearchDescription.xmlは、パッケージの名前を検索する。

残念ながら、アイコンは含まれていない。下図は、biblioで検索した結果。

MetaPost支援ツール

meper

meperは、JAVAで書かれたMetaPostエディタ・プレビューア

MFpic

MFpicのサンプルTeXファイルを見ると、MetaPostファイルを出力するようだが、MetaPostファイルを直接作成することに対する優位性が不明。

TeX原稿をHTML化

TeX原稿をHTML化するとき、latex2htmlが広く使われ、(少なくともVineLinuxのlatex2htmlは)日本語にも対応している。同じ目的のツールは他にもいろいろとある。TeX4htTtHなど。 plasTeXは、Pythonで書かれたXHTML変換ツールである。

語数を数える

TeXcountは、TeX原稿の単語数を数えるPerlスクリプト

$ perl texcount.pl tmp1.tex
FILE: tmp1.tex
Words in text: 80
Words in headers: 1
Words in float captions: 0
Number of headers: 1
Number of floats: 0
Number of math inlines: 0
Number of math displayed: 0

-jp オプションをつけると、UTF-8モードに切り替わり日本語の字数をカウントする。そのほか、いろいろなオプションが用意されている。

TeX原稿のコンパイルを自動化

automake

autolatexによりMakefileを作成する。関連ツールに対応してかなり高機能。

mk

mk vppと協働してmakeを使ってTeXを自動コンパイルするRubyスクリプト

make_latex

make_latex LaTeX用のMakefileそのもの

latex-make

latex-make 複数の文献、索引、用語集にも対応。DebianパッケージとMacOSXパッケージが用意されている模様。

rake4latex

makeもどきのrakeを使う


更新:2010年 2月 12日 金曜日 11:33:25 JST  Top